放し飼いの安全でおいしい卵、祖父江の平飼い自然卵「歩荷」。生産農家から産みたて自然卵を直送いたします。

養老山脈をかなたに望む祖父江の大地を元気に踏みしめ、光と風を感じて育った健康な鶏たちの自然卵です。

歩荷 祖父江の平飼い自然卵

電話番号0587-97-7677 (AM10:00~PM5:00 年中無休) ファックス番号0587-97-7677 (24時間受付中)

自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。

「かけがいのない安心は、自由にのびのびと暮らしている鶏たちからのとても貴重な贈り物です。」
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■ 自然卵農家の農村ブログ 「歩荷の暮らし」 ■

「鳥インフルエンザ Oct-2022」

2022/10/30 飼養管理

今年は、早くも北海道を中心として全国的に「鳥インフルエンザ」の感染が始まっています。

 

 

 

昨年、北海道では、だちょう(エミュー)への感染のみならず、「鳥インフルエンザ」の陽性反応が確認された死亡野鳥(ハシブトガラス)を回収した付近において発見されたキタキツネの死体からも鳥インフルエンザ」が検出されたという事実が北海道大学から報告されています。
この状況は、今まで豚以外のほとんどの哺乳類には感染しないとされてきた
鳥インフルエンザ」が、何らかの変異によって人間を含めたあらゆる哺乳類にも感染する可能性があることの証であり、大変危険な事態が訪れたと言わざるを得ません。

 

 

このような事態を深刻に受け止め、歩荷農場では11月から鶏たちの屋外パドック(運動場)への出入りを封鎖し、鶏舎内のみでの平飼い飼育を行う決断をいたしました。

今の世界では、コロナの感染拡大により「鳥インフルエンザ」の存在感は薄れていますが、本来パンデミックは「鳥インフルエンザ」の変異から生じる「新型インフルエンザ」から発生、拡大すると考えられていたため、我々養鶏場は最初の発生から現在までの20年間、海外渡航の自粛や同業者同士の接触、鶏の野放し(放牧)や狩猟行為による野鳥や野生動物との接触回避など、行政による厳しい管理指導の下で生産を続けて来ました。

 

 

歩荷農場において屋外で鶏たちの姿を見ることができない現状は寂しい限りですが、飼育密度も鶏舎内のみで、坪10〜12羽(通常パドックを開放して、屋外への出入りが自由な場合は坪5〜6羽)という超薄飼い。

鶏舎内にも様々な工夫を凝らし彼女たちがのびのびとストレスなく、しかも安全に暮らすことができる環境を確立しているのはご覧のとおりです。

 

 

現代のように、危険な伝染病が世界中で流行している状況においては、放し飼いであっても必ず管理できる形態でなくてはなりません。
つまり、扉を空ければ屋外へ自由に出られるというだけの庭先養鶏的なイメージ優先の野放しは自己満足でしかなく決して許されるものであってはならないのです。
他の野鳥と接触できないよう屋外には防鳥ネットを設置し、鶏舎内の清掃や衛生管理にも多大な注意が必要とされます。

今後、コロナと「鳥インフルエンザ」の変異による「新型インフルエンザ」のダブルパンデミックが絶対に起こることのないよう祈るばかりです。

 

 

昨今は人為的な山林伐採や自然破壊により、野鳥のみならず野生動物までもが里山に出現する状況が激化しています。

ウイルスは様々な動物に寄生することで思いもよらぬ突然変異を起こすことはすでに認識されていると思いますが、特に畜産や狩猟に関わっている人物が責任感もなく安易な考えで接触し、このコロナ禍の中で新たなウイルスの脅威を生み出さないことを信じたいと思います。

 

「秋雛導入準備 ③-2022」

2022/09/10 飼養管理

籾入れ作業の後、備品や給餌機の復旧作業も問題なく終了。

3ヵ月におよぶ「秋雛導入準備」も無事完了した歩荷農場1号棟。

 

 

あとは来週月曜の秋雛導入を待つばかりです!

「秋雛導入準備 ②-2022」

2022/08/26 飼養管理

鶏舎の高圧洗浄も完了し、湿っていた床の状態も程よく乾いた歩荷農場1号棟。

 

 

導入準備も後半に入り、そろそろ敷料となる「もみ殻入れ作業」を進めなければならないのですが、時折やって来る一時的な豪雨と猛暑対策の屋根散水が仇となり、侵入経路の運動場が泥濘状態。
こんな状況では軽トラダンプが運動場に入れないので、もみ籾をすくい上げるボブキャットも使用できません。

 

 

仕方がないので、手作業でもみ殻をビニール袋に入れ鶏舎の通路まで運んでから、各部へ間配りすることになりました。

 

 

鶏舎の床に敷料として敷き詰め含気層を作るという土壌管理において最も重要な作業です。

 

 

過酷な1日でしたが、スタッフの努力で何とか完了することができました。
これでようやく、給餌ラインの復旧作業に取り掛かれます。

「秋雛導入準備 ①-2022」

2022/08/14 飼養管理

6月下旬に無事「鶏糞出し」が完了した歩荷農場1号棟では、秋雛導入に向けての地道な準備が続いています。

 

 

猛暑の中、鶏舎の高圧洗浄も順調に進んでいます。

 

 

今回は、さらに作業効率を高めるため、3台の高圧洗浄機を駆使しての作業です。

 

 

隅々まで洗い流して新築の美しさを取り戻した築19年の鶏たちの棲家。

秋の大雛導入に向け、準備作業はまだまだ続きます。

「飼養衛生管理 ②」

2022/08/12 飼養管理

「飼養衛生管理マニュアル」に基づく、家畜を飼養する者が行ってはならない禁止事項。

1.衛生管理区域外の家畜(鶏等の家禽類)等の取り扱い禁止。

① 家畜(家禽)を飼養する場合は、衛生管理区域を設定し、決められた管理区域内でしか取り扱いを行ってはならない。
② また、衛生管理区域内においては、種の異なる複数の家畜を混飼いしてはならない。
③ 家畜(家禽)の飼養従事者は、管理区域内はもちろん管理区域外でも他の家畜(家禽)や野生動物に接触してはならない。

④ 野生動物の捕獲等に従事している者、野生動物に接触した者は、原則として、家畜の管理区域内に立ち入ってはならない。

⑤ 他の家畜(家禽)や野生動物に接触した者が、やむを得ず家畜の管理区域内に立ち入る場合は、交差汚染防止対策を講じなければならない。

2.海外渡航の自粛及び海外帰国時の対策

⑥ 家畜飼養者はHPAI(鳥インフルエンザ)、ASF(アフリカ豚熱)、口蹄疫等が発生している国及び地域へは渡航してはならない。
(アフリカ、ヨーロッパ全域、中東、ロシア、アジア全域、南北アメリカ 2022年7月26日現在 農林水産省動物検疫所データより)

⑦ やむを得ず海外渡航する場合は、渡航先の畜産関係施設や生鳥市場等に立ち寄らない。
⑧ また、野生動物や野生動物と接触している者と接触してはならない。
⑨ 帰国後は速やかに適切な消毒処理を行い、原則一週間は当該衛生管理区域を含め、あらゆる畜産関係施設に立ち寄ってはならない。

上記各事項は、HPA、ASF、口蹄疫等、既存の危険な病原体を家畜の飼養管理区域内に持ち込み感染拡大させないという事に加え、種の異なる家畜同士や家畜と野生動物の接触により、既存の動物由来ウイルスが突然変異を起こし、人間にも感染する可能性が否定できない新たな伝染病の発生を防止するための重要な防疫対策です。

コロナが世界中にパンデミックを巻き起こしているのと同様に、それとは全く別種の人間にも感染する動物由来の新型ウイルスが発生し感染拡大、つまりダブルパンデミックが起こるとしたら、、、。

 

 

理想郷のような動物たちとの暮らしなど、この現代社会においてあってはならないという悲しい現実を真摯に受け止め、自己満足ではなく毅然とした飼養ができる者以外が家畜と関わることはまさに人類の危機。
人間の都合による森林伐採、環境破壊により、棲み処を追われた野生動物が、里山で家畜と接触する状況は絶対に避けなければなりません。
里山は奥山を守る大事な場所、人間のエゴを満たす理想郷ではないのです。
良識の無い人間がむやみに立ち入り、危機感もなく安易に家畜を持ち込むことは、決して開けてはならない “パンドラの箱” と同じなのではないでしょうか。

「飼養衛生管理 ①」

2022/08/07 飼養管理

先日、「家畜保健衛生所」による立ち入り調査が行われました。
これは、未だ世界中で猛威を振るう鳥インフルエンザのみならず、今後いつ発生するか分からない新たなウイルスによる危険な伝染病への防疫対策として、粛々と20年以上継続されてきた行政との取り組みです。

 

 

飼養衛生管理区域を設定し部外者の立入りは厳しく管理。
各農場ごとに「飼養衛生管理マニュアル」の作成が義務付けられ、業務に従事する者全てがその内容を熟知しなければなりません。

 

昨今、「鶏を飼ったみたいのですが?」、「鶏を飼うのは難しいですか?」、「鶏の餌はどうしたらいいのでしょう?」などのお問い合わせがとても多く困惑しております。
「何故、鶏を飼いたいのですか?」と逆に尋ねてみると、みなさん「庭先や里山(移住して)で、色々な動物と暮らしながら、野菜なども栽培して暮らしたい。」とのこと。
実際、そのような生活を推進されている方の存在やメディア、映画などの影響もあるようで、現実との差異が凄すぎて言葉を失うこともしばしば、、、。

 

 

現代は、鶏だけではなく家畜全般、野生動物、人間においても様々なウイルス、細菌による危険な伝染病が蔓延するだけではなく、いつ新たな変異による未知の感染拡大が起こったとしても不思議ではありません。
安易で愚直な行動は、取り返しのつかない事態を招くことにつながります。

厳しく管理された「立入り禁止」ロープの向こうには、のびのびと暮らす鶏たちの楽園があります。

この時世で放し飼い養鶏を行うためには、理想などをはるかに超えた努力と行動、専門知識が必要となります。

それは、全ての家畜に関して同様に言えることであり、遊び半分で動物たちと接することは止めていただきたい。

次回からは、家畜を飼養するにあたって実際にやってはいけないことを具体的に論説していきます。

■「飼養衛生管理 ②」はこちらからご覧になれます。

■歩荷農場内の飼養衛生管理状況はこちらからご覧になれます。

「暑熱対策 2022」

2022/08/05 飼養管理

気温38℃。
体感では、ほぼ40℃といった猛暑の日々。

 

 

鶏の体温は41℃なので、いくら放し飼いと言えども発汗機能を持たない彼女たちにとっても辛い状況。

そこで、「暑熱対策」として急遽、鶏舎の屋根に散水パイプを設置しました。

 

 

屋根に水を流すことで、鶏舎内部の温度は3℃ほど低下します。
同時に、パドック側にも散水できるので、鶏たちは直接細霧を浴びることができます。

1号棟は雛導入準備中で空棟のため、とりあえずは2号棟(50M)と3号棟(50M)の屋根に設置完了。

 

 

さすがに、炎天下での100Mにおよぶ散水システム設置作業には命の危険を感じました。
温暖化による異常気象は、猛暑だけではなく豪雨という形でも私たちの暮らしに大きな被害をもたらしています。
すでに手遅れかもしれませんが、ウイルスの猛威も含め世界各国の偉そうな人たちに問いたい。

「己の私利私欲のために、まだ、これ以上地球を壊すつもりなのか?」と。

「鶏糞出し Jun-2022」

2022/06/30 飼養管理

6月初旬の「鶏出し」で空棟になった歩荷農場1号棟の秋雛導入準備。

 

 

梅雨も明け?「鶏糞出し」の作業が続いています。

 

 

「鶏糞出し」の作業は、鶏たちの食べるお米(飼料米)を栽培していただいている、丹羽郡大口町の服部農園有限会社さんに毎度お任せしています。

 

 

①服部農園さんで作っていただいた元気なお米を食べて我が家の鶏たちが健康に育つ。
②元気なお米で育った健康な鶏たちは安全な卵を産む。
③健康な鶏たちの鶏糞を利用して良質な堆肥が作られる。
④安全な鶏糞堆肥が田んぼに還元されてまた元気なお米が収穫される。

 

 

環境負荷を軽減し、安全な農と食の再生を実現するために服部農園さんと連携して行っている「循環型農業」への取り組み。

 

 

お米、鶏、卵、鶏糞堆肥、そして田んぼの土もみな健康で元気いっぱい!

毎度のことながら、過酷な重労働に精一杯頑張ってくれる服部農園のみなさんに心より感謝。

 

「鳥インフルエンザ 歩荷の取り組み-2022」

2022/05/17 飼養管理

ここ数年、我が国でも中国、韓国、東南アジア、ヨーロッパ諸国などと同様に「鳥インフルエンザ」の感染拡大が続いています。
今年も通常ならウイルスが沈静化する4~5月に入ったにも関わらず、未だ北海道や東北では「鳥インフルエンザ」の猛威が収まらず、多くの農場で殺処分が繰り返されています。

 

北海道では、だちょう(エミュー)への感染のみならず、「鳥インフルエンザ」の陽性反応が確認された死亡野鳥(ハシブトガラス)を回収した付近において発見されたキタキツネの死体からも鳥インフルエンザ」が検出されたという事実が北海道大学から報告されています。
この状況は、今まで豚以外のほとんどの哺乳類には感染しないとされてきた
鳥インフルエンザ」が、何らかの変異によって人間を含めたあらゆる哺乳類にも感染する可能性があることの証であり、大変危険な事態が訪れたと言わざるを得ません。

 

 

このような事態を深刻に受け止め、歩荷農場では今年も北海道での現状収束及び安全性の確保が確認できるまでは鶏たちの屋外パドック(運動場)への出入りを封鎖し、鶏舎内のみで平飼い飼育を行う決断をいたしました。
(通常は、ウイルスの活性化する11月~翌年4月末のみ屋外飼育を中止しています。)

 

 

今の世界ではコロナの感染拡大により「鳥インフルエンザ」の存在感は薄れていますが、本来パンデミックは「鳥インフルエンザ」の変異から生じる「新型インフルエンザ」から発生、拡大すると考えられていたため、我々養鶏場は最初の発生から現在までの20年間、海外渡航の自粛や同業者同士の接触、鶏の野放し(放牧)や狩猟行為による野鳥や野生動物との接触回避など行政による厳しい管理指導の下で生産を続けて来たのです。

 

 

歩荷農場において屋外で鶏たちの姿を見ることができない現状は寂しい限りですが、飼育密度も鶏舎内のみで、坪10〜12羽(通常パドックを開放して、屋外への出入りが自由な場合は坪5〜6羽)という超薄飼い。

鶏舎内にも様々な工夫を凝らし彼女たちがのびのびとストレスなく、しかも安全に暮らすことができる環境を確立しているのはご覧のとおりです。

 

 

現代のように、危険な伝染病が世界中で流行している状況においては、放し飼いであっても必ず管理できる形態でなくてはなりません。
つまり、扉を空ければ屋外へ自由に出られるというだけの庭先養鶏的なイメージ優先の野放しは自己満足でしかなく決して許されるものであってはならないのです。
他の野鳥と接触できないよう屋外には防鳥ネットを設置し、鶏舎内の清掃や衛生管理にも多大な注意が必要とされます。

今後、コロナと「鳥インフルエンザ」の変異による「新型インフルエンザ」のダブルパンデミックが絶対に起こることのないよう祈るばかりです。

 

 

昨今は人為的な山林伐採や自然破壊により、野鳥のみならず野生動物までもが里山に出現する状況が激化しています。

ウイルスは様々な動物に寄生することで思いもよらぬ突然変異を起こすことはすでに認識されていると思いますが、特に畜産や狩猟に関わっている人物が責任感もなく安易な考えで接触し、このコロナ禍の中で新たなウイルスの脅威を生み出さないことを信じたいと思います。

そして、今一番危険な行為は東北、北海道での放牧という名の野放し養鶏だということを肝に命じていただきたいと切に願う次第です。

「春雛導入準備 ⑤-2022」

2022/03/15 飼養管理

鶏舎床の敷料「籾入れ作業」も無事終わった歩荷農場2号棟。

 

 

備品の復旧点検も順調に進み「春雛導入準備」完了しました。
今週の金曜3月18日、1,200羽の大雛がやって来ます。

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