自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。
歩荷農場のお隣の田んぼでは、ただ今稲刈りの真っ最中。
刈り取った稲穂を天日干しするために、手作業で丁寧に束ね「はせ掛け」して行きます。
美味しいお米を作るためには、あたりまえだったはずの失ってはならない日本の原風景。
今では、専門の代行業者が大型コンバインを使い、刈取りから乾燥、脱穀までをもあっという
間に行って、農家には袋詰めされたお米が届けられるというのが高齢化に伴う悲しい実情。
どうやら減反政策も中止されるようで、小規模農家を淘汰する方針の現政府。近い将来には、
天日干した安全で美味しいお米を食べることも難しくなってくる様相です。
TPP参加で遺伝子組み換え作物の国内栽培が認められ、規制緩和による大手企業の農業進
出により、農地の集約大規模化が加速、 「ラウンドアップ」という名の恐ろしい農薬に汚染され
た異常なお米や野菜が全く普通の食品として、外国産の輸入米、野菜と隣り合わせで量販店
の棚を賑わすことになってしまうのでしょうか。
我が国の「農の行方」は、今最大の危機を迎えているように思えてなりません。
いよいよTPPへの参加交渉が本格的に始まりました。
我が国の政府は、「聖域なき関税撤廃は認めない」などとあたかも国内農業を保護する努力を
行っているかのように装い、国民の目(関心)を逸らそうとしていますが、元より食糧自給率が39%しかない我が国においては、すでに海外からの食糧輸入は解放されているのとほぼ変わりありません。むしろその裏にある本当の危機的問題は、すでに経団連と手を組んでいる米国大手バイオ企業の市場拡大戦略による「遺伝子組み換え作物」の普及と公認なのです。
この第2の原発と呼ばれる「遺伝子組み換え作物」問題を中心に、今一番知っていただきたいことを解りやすく説いている、ぜひお勧めしたい1冊。この1冊で、なぜ私たちがTPPに反対しているのかをきっとご理解いただけるはずです。
TPPにより、「遺伝子組み換え作物」が認められてしまえば、知的財産権の侵害を理由に「遺伝子組み換え作物」使用の有無を表示できなくなる可能性さえ考えられ、「遺伝子組み換え作物」を否定する私たち歩荷農場のような弱小一農家が、とんでもない大企業に提訴されてしまうことすら起こり得る異常事態なのです。
「遺伝子組み換え作物」は、その安全性が未だ確認されていません。福島の放射能汚染と同様に、「遺伝子組み換え作物」を食べ続けた人の20~30年後にその答えはある程度分かるのかもしれませんが、この事実は、現政府を含めた一部の人間の目先の利益のため、恐ろしい負の遺産を未来を担っていく子供たちに残すことに他なりません。
政権が現与党に戻ってしまった今、もはやこの戦、背水の陣で臨むしかないのでしょうか・・・。
(ちなみに我が家は、完全なる無党派なので、前与党が必ずしも良いなどとは少しも思っていませんが。)
● 「食の戦争 米国の罠に落ちる日本」 鈴木宣弘著(文春新書) 本体710円+税
「STOP GMO (Genetically Modified Organism)」。
遺伝子組み換え作物とは、遺伝子を操作して除草剤への耐性をもたせたり、害虫にとって有害なタンパク質を生成させてその発生を抑えたりする機能を有した作物のことで、それらの安全性は未だに立証されていないのが現実です。
それどころか遺伝子操作で作り出されたタンパク質による新たなアレルギーの発生や生態系への影響に始まる環境破壊への懸念も否定できません。
”鶏たちの飼料に遺伝子組み換え作物を一切使用しない” ことが我が家の誇り。
日本国内における遺伝子組み換え作物の栽培には、断固として反対です。
無駄な努力かもしれませんが、できる限りのことはしなければと思い、ここ2~3日かかりきり
になっていたパブリックコメント。何とかぎりぎりで間に合わすことができました。
「モンサントの不自然な食べもの」(全国順次公開予定)
「モンサント社」の日本国内での栽培申請は、今に始まったことではなく、近年再三にわたり周到に行われてきています。そして、今回特に注意すべきことは、遺伝子組み換えトウモロコシなどを一般農場においても栽培してよいとする「一般使用」を含む「第一種使用」の承認に関するものだという点です。もし、この申請が認可されることになると国内で栽培されている在来作物や在来植物と交配する可能性が生じ、これは種の変異、滅亡といった形で生態系に大きな影響を与えることになってしまいます。
また、カナダでは「モンサント社」の遺伝子組み換え種子に関わる特許から知的財産権をめぐるこんな問題(特許侵害事件)も勃発し・・・。
恐るべき「モンサント社」の魔の手は、日本国内がオリンピックでわき立ち、脱原発に気を取られている間にじわじわと忍び寄り、我が国の「食」、「農」、「自然」、そして「生態系」までをも蝕もうとしています。
GMO問題は、原発と双璧をなすほどの危険な事態であるにもかかわらず、経済至上主義の現日本政府においては、形だけのパブリックコメント募集が、あたかも「我々は、国民の声を聴いていますよ。」という既成事実を作ることだけを目的としているかのように、こっそりと行われるのみで、なぜかマスコミで取り上げられ報道されることもありません。
残念ながら、国民の大半は、この恐ろしい状況を全く知らされていないのです・・・。
■ 参考リンク
アグリビジネスの巨人 モンサントの世界戦略
「農業関連大手モンサント社の恐怖の収穫」(1)
「農業関連大手モンサント社の恐怖の収穫」(2)
モンサントと農民自殺
インドの綿花生産者自殺とモンサント
遺伝子組換食品は臓器の機能を変えてしまう
モンサント : 遺伝子組み換え有毒作物・・・Democracy Now!
モンサントは従業員にはGM食品を食べさせない
「サルでもわかるTPP 第7章 TPPと遺伝子組換え」
「モンサント社7つの大罪」
モンサント社は日本固有の品種や米をGM化し、知的所有権を設定するだろう
斉藤和義さんの「心」しっかり受け止めます。
「ずっとウソだった」。
「我が家の思い」も同じです。
政府と電力企業。莫大な利権と天下り。
エコという絶好の隠れ蓑の中で、利益のために犠牲にされた安全。
これから長い月日をかけて、失われていくであろう尊い「命」。
どうやら、我々国民は、ずっと騙されてきたようです。
地震が起こってから3週間が経ちました。
福島原発事故の早期終息を心より祈り日々過ごして来ましたが、やはり事態はそんなに甘くないようです。
残念ながら、「今できること」には限りがあります。しかし、この悲惨な現実から目を背けることなく「今考えるべきこと」、「考えなければならないこと」は、きっとたくさんあるはずです。
以下は、3月18日(地震発生から1週間後)に遠方の親友から届いていたメールの転掲です。(私たちは、この投稿をする日が来ない事を願っていたのですが・・・。)
件名「必ず見て下さい。」
ご縁をいただいている大切なみなさまへ
これが真実の報道なのかは各人のご判断だと思います。
ただただ無事であってほしく、転送いたしました。
不しつけをお許しください。
http://www.youtube.com/watch?v=37sStCJjH14&feature=related
この内容は、3つに分割してYou Tubeでご覧になれます。
広瀬氏の考えの全てが正論だとは思いませんが、原発事故が起こってから3週間経った現在(4/1)、客観的に思うこととして、少なくとも東電や政府、TVのニュース解説者、有名大学の教授陣の説明より現実的であることは言うまでもないでしょう。
これは、「命」に関わる大切な問題。”「安全な被爆」などありえない。”というのが、私たちの本音です。そして、これから数多くの「今考えるべきこと」に真剣に向き合って行かなければと思っています。
〒495-0002 愛知県稲沢市祖父江町山崎上屋敷375-3 TEL/FAX 0587-97-7677
このホームページの内容および画像などの著作権はすべて歩荷に帰属します。無断転載、転用、引用は固く禁じます。