自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。
別名「コメナズナ」と言われるように、遠目には「ナズナ」と見間違える白い小花。
田んぼの大切な季節時計、「タネツケバナ」が満開です。
昔は、この花が咲くのを合図に種モミを水に漬け、苗代の準備を始めたそうで、漢字で書くと
「種漬花」。環境変化の激しい現代においては、このような季節を捉える先人の知恵、習慣が
より一層意味あることに感じてなりません。
●「タネツケバナ」種漬花(Cardamine flexuosa) / アブラナ科タネツケバナ属 一年草(越年草)
歩荷農場の「金木犀」の花が、満開になりました。
甘い香りが漂う中で、耳をすますと聞こえる羽音。
我が家の「日本ミツバチ」たちも大喜びかと思いきや(写真中央)。
よ~く見ると・・・???
何だか違う。
縦縞と横縞のバランス、目の大きさと質感、どっから見ても悪役っぽい。
ハエのように、揉み手などする仕草もあり得ない。
どうやら「日本ミツバチ」ではなく、「キゴシハナアブ」だったようで・・・。
「キゴシハナアブ」は縄張り意識が強いとのこと、大勢で「金木犀」を占拠した模様。
やっぱり悪役・・・???
●「キゴシハナアブ」 黄腰花虻 (Eristalinus quinquestriatus) / ハエ目 ハナアブ科 ハナアブ亜科
” 待てど暮らせど来ぬひとを 宵待草のやるせなさ こよいは月も出ぬさうな ”
「宵待草」 竹久夢二
夕方になると咲き始め、翌朝には萎んでしまう儚さ故に、夢二や太宰などに好まれた「待宵草
(マツヨイグサ)」や「月見草(ツキミソウ)」と同じ仲間。小さな黄色い花が、夕方になるとポツリ、
ポツリと咲き始める様は、あちこちでともる街の灯りのようで素敵です。
しかし、北米原産の帰化植物である「コマツヨイグサ」は、その儚さとは裏腹の凄い繁殖力を持ち、どうやら「ナガミヒナゲシ」などと同じように生態系に与える影響が心配されているようです。
●「コマツヨイグサ」小待宵草(Oenothera laciniata) / アカバナ科マツヨイグサ 二年草
鶏舎裏の草むらで、毎年その勢力を拡大しているオレンジ色の魅惑的な花は、地中海原産の
帰化植物「ナガミヒナゲシ」。ケシの花と言っても阿片(アヘン)の原料となるアルカロイドは含ん
でいないので大丈夫。
美しい花なのですが、繁殖力が旺盛で生態系に与える影響を心配する声も多いとか。
どうやら朝咲いた花は、夕方には散ってしまうようで、儚い花故の繁殖力なんでしょうね。
この「ナガミヒナゲシ」、早めに駆除しないと手に負えないほど広がってしまうとのことですが、
我が家の必殺技を使えば、間違えなく数日で跡形もなく消え去ってしまうことになるので、
しばらくの間は様子を見ることにしたいと思います。
我が家の必殺技とは、”鶏たちを野に放つ” という裏技です。
●「ナガミヒナゲシ」長実雛芥子(Papaver dubium) / ケシ科ケシ属 一年草(越年草)
今日、8月23日は、二十四節気の「処暑」。” 暑さが終り、涼しくなり始める ” という意味です。
歩荷農場の木陰では、夏を惜しむかのように鳴く一匹の「アブラゼミ」。
「ジリジリ」という鳴き声が、油で揚げている音に似ているため「アブラゼミ(油?)」という名前になったそうです。
以前は、どこででも ” あたりまえ” のように見ることができた「アブラゼミ」ですが、今では都市部を中心としてその数が激減しているとのこと。「アブラゼミ」減少の原因は、諸説混在のようですが、気候の温暖化・乾燥化が影響していることは間違いない事実でしょう。
” あたりまえ” であったことが、どんどん失われていく現代社会。不安は隠しきれません・・・。
●「アブラゼミ」 油? (Graptopsaltria nigrofuscata) / カメムシ目ヨコバイ亜目セミ科
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