自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。
今年の「芋茎(ずいき)」が干しあがりました。
「芋茎」は里芋の茎を天日で干したもので、鉄分、カルシュウム、繊維質が豊富です。造血作用に優れているため、古来より妊婦さんの産後の血清に効能があると言われています。
アクが強いので、半日水にさらした後、さっと熱湯にくぐらせてしっかりアク抜きをしてください。
出汁のよく出るもの、歩荷の鶏肉や細かくきざんで酒に浸したスルメなどと煮ても美味しいですよ。独特のシャキシャキとした食感がくせになります。
食べてみたいと思った方は、歩荷直売所にて「おすそわけ販売」しておりますのでお気軽にお問い合わせください。(税込420円 / 70g)
結構な人気商品なので売り切れの際は、どうかご容赦くださいませ。
久しぶりに危険な台風が接近中です。
50年前の伊勢湾台風とほぼ同じ進路でやって来る「台風18号」は、予想図を見るとまるで歩荷農場の真上を通過していきそうな雰囲気です。さすがにハウスのビニールを外し、あちこちで直撃に対する準備が始まりました。
まだたくさん生っていますが、仕方がないのでトマトのビニールも外しました。
こちらは遅蒔きのひまわりたち。まだ花も咲き揃っていませんが、風で倒れてしまうかもしれないのでとりあえず記念撮影。
メイもなんだか不安そうで不機嫌でしたが、お気に入りの自作窓も雨が降り込むといけないのでブルーシートで塞ぎました。
明日の今頃はどうなっていることか?! 大変なことが何も起こっていないようにただただ神様に祈るのみです。
「一番咲き」の大輪が、「ひと夏の命」を終えてから数ヶ月がたちました。
来夏へさらなる命をつなぐたくさんの種子を蓄え、枯れ果ててもなお立ち続けるその姿には何故か威厳すら感じられ・・・。
来年の春に向けて、今月中過ぎには「なたね」を蒔かなければなりません。いつもギリギリになってしまいますが、そのための「土作り」を行います。まず草を刈り倒し、手作業で鶏糞とカキガラを散布します。
この後トラクターで一気に枯れ草と鶏糞、カキガラを地面に鋤きこみ、10日ほど待ってから播種します。
歩荷農場の鶏糞は、鶏舎内でほど良く発酵しているのでほとんど臭いもありません。大地に優しく浸み込んで豊かな実りをもたらします。
今年収穫した「なたね」が、未だ油になっていないにもかかわらず容赦なく次の作業が迫ってきます。土と生きることは本当に大変だと実感。それでも来春の菜の花畑を夢見ながらひたすら作業を続けることが、私たちにとっての「暮らし」なのだと思います。
歩荷の暮らしは自給自足が信条です。だから基本的に外食はしません。それでもやはり例外はあるもので、一年にたった一度であったとしても、必ず訪れたいと思うお店はあるものです。
限られた時期に、そのお店でなければ味わうことのできない旬の味覚。自給自足の概念を超えて足を運ぶ価値があります。
昨夜一年ぶりに、実家の両親と岐阜県郡上八幡のとある名店へ「天然鮎」をいただくために伺いました。農場の仕事が終わってからしか出発できないので、お店に着いたのは夜8時半を過ぎていましたが、長年両親が親しくしていただいているお店なのでこころよくお出迎えいただけました。
長良川で育った釣り物の天然鮎を塩焼きと魚田でいただきました。
さすがに鮮度のすばらしい「天然鮎」、たやすく骨抜きができ、鮎独特の上品で芳醇な香りまるごとをとてもおいしくいただくことができました。(このお店の塩焼きには、蓼酢など必要ありません。)
帰りにはお土産で、鮎の甘露煮までいただいて感激です。
「天然鮎」のシーズンは6月から10月頃ですが、郷土料理のこのお店では、冬のしし鍋や自然薯、春の「天然あまご」、山菜料理の他、飛騨牛や奥美濃古地鶏、幻のアジメドジョウのから揚げ(これも絶品です。)などもあり、一年を通して季節と郷土を感じることのできる素朴なお料理が味わえます。
来年もまたこの時期に、実家の両親と共にぜひ伺いたいと思います。
先日メイを見ていたら、昨年の春に佐賀三瀬村の友人から教えていただいた一冊の本のことを思い出しました。
小川 糸著 「食堂かたつむり」
失恋がきっかけで声が出なくなった倫子は、ふるさとに戻り実家の離れで、一日一組限定のメニューのない小さな食堂を始めるのですが・・・。
倫子をとりまく様々なエピソードを通して「食」の意味や大切さ、そして「食べることは生きること」であり、「命をいただくこと」なのだという現実を今一度考えさせられる物語です。
この物語には「エルメス」という名の一匹の豚が登場します。「エルメス」は、倫子とその母にとって家族同様に大切な存在なのですが、あることがきっかけで、この「エルメス」を料理して食べることになるのです。倫子は、血の一滴までも残さず食べてやることが「エルメス」にとっての幸せであり、そうすることで形を変えた「エルメス」は、自分たちの中でこれからも生き続けるに違いないと考えます。
さて、我が家の場合はどうだろうか。はたして「メイ」を食べることができるであろうか。(南方へ行けばヤギも立派な肉用家畜です。)メイの顔をしげしげと見つめ、ふとそんなことを考えてしまいました。もし仮に私たちがメイを食べてしまったら、メイは私たちの中で幸せに生き続けるどころか怒り心頭、暴れまくるに違いなく、「あり得ない。」と心の中でつぶやいてしまいました。
偶然知ったのですが、「食堂かたつむり」は柴咲コウさん主演で映画化され、来年2月に公開予定ということです。
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