自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。
壊滅寸前、我が家の「日本ミツバチ」。
色々調べてみましたが、 「西洋ミツバチ」と異なり、 疫病を持っていない「日本ミツバチ」の
場合、巣箱の外に引きずり出された幼虫や成虫の死骸が多いのは、やはり農薬や除草剤
の影響としか考えられません。 特に数年前から問題になっているのがネオニコチノイド系
農薬。恐るべき化学物質は、ミツバチだけではなく、人間の生活環境、さらには生態系にま
で深刻なダメージを与える危険性が否定できません。
「沈黙の春」はいまなお終わっていない。(中略)
世界で使われている化学物質は約10万種に増え、毎年多数の新規物質が追加されている。
その多くは安全性が十分には確かめられていないものである。 (本文より)
老齢化する日本の農業、薬物を使い楽をしたい気持ちは分からないでもありません。
しかし、たかが人間の都合やその陰で経済的利権を貪る企業の思惑などで環境が破壊され、
生態系が崩壊することなど許されるはずもないと考えます。このようなミツバチたちの悲劇は、
近い将来に訪れるであろう悲惨な人間の姿そのものであり、傲慢な人間への重大な警告に
思えてなりません。
■ ネオニコネット
● 「ミツバチの大量死は警告する」 岡田幹治著 (集英社新書) 821円
5月に設置した「待ち箱」。1ヵ所は、5月中旬から2週間ほどたくさんの蜂たちが出入りして
いたのですが、ある日突然1匹もいなくなり、巣作りをした形跡もありませんでした。偵察蜂
たちが出入りしていただけなのか、それとも逃去?原因は、不明です。
もう1ヵ所も5月の中旬に巣箱入りし、順調に巣を作りを始めていたのですが、6月の中旬
頃から巣箱の外で働き蜂の死骸がやけに多くなり、成虫が巣箱の外へ幼虫を捨て去る姿
まで見られるようになってしまい、結局この群も崩壊。新しい「待ち箱」は、完全に失敗とい
う結果に。気が付くと昨年分蜂した群の巣箱回りにも同様の死骸が・・・。
この2つの崩壊した巣箱は、アリや危険なオオスズメバチの餌食になる可能性が高いため、
仕方なく急いで撤去しました。これから詳しく調べてみなければと考えていますが、おそらく
時期的にも農薬や除草剤の影響に違いありません。
なぜならば、「日本ミツバチ」は、農薬や化学物質を含んだ蜜や花粉を運び込んだ働き蜂や
その蜜を食べた幼虫を抹殺し、巣箱内から捨て去るという驚くべき能力、特性を持っている
からです。
早速、巣箱を解体した処、それぞれの巣箱に蜂蜜が溜まったまま巣板が残っていました。
今年の5月に分蜂した巣。
昨年分蜂し、約1年間活動していた巣。
残念ですが、せっかく蜂たちが残してくれた蜂蜜。近々巣板を取り外し、採蜜する予定です。
残るは、昨年分蜂したこの巣箱1群のみ。今年も分蜂しているので、群が小さくなっている
こともあり、やはり今一つ活気がありません。 番兵も巣門の前に堂々と位置せず、巣箱の
下方にある小さな出入り口の前でこちらの様子をうかがっています。
我が家の「ひまわり畑」が、満開間近を迎えているこの時期。ひまわりの花が、良い蜜源と
なって、蜂たちが活発な勢いを取り戻してくれることを願うのみです。
「日本ミツバチ」は、新しい女王蜂の誕生による古い女王蜂の巣離れ、すなわち分蜂により
増群繁殖します。毎年桜の散るころから5月のGWをピークとして、6月の梅雨入り前までが
分蜂の最盛期。昨年は、毎日蜂たちの動きに注意し、突然現れた分蜂群を強引に捕獲しま
したが、日常仕事を続けながらの状況で、分蜂という緊急事態に対応するのもとても大変。
結局4群まで増えた蜂たちも逃去や事故で最終的に残ったのは2群だったこともあり、今年
は「待ち箱」作戦をやって見ることにしました。
「待ち箱」とは、分蜂した「日本ミツバチ」たちが気に入ってくれそうな場所に巣作りしやすい
環境を整え、予め新しい巣箱を設置して蜂自らが入ってくれるのを待つという方法です。
自然に巣箱に入ってくれるため逃去の可能性も低く、蜂たちを傷付けてしまうこともないので、
上手く行けば理想的な方法なのですが、運にも大きく左右されるため捕獲できる可能性はか
なり低くなってしまいます。
農場の空いている場所に3ヵ所の「待ち箱」を設置しましたが、今のところどうやら一群は
無事に居ついてくれたようです。
昨年の11月中旬、「日本ミツバチ」のために種を播いた「レンゲ」。
今年は、うれしいことに芽を出してくれました。
とても小さな「レンゲ」の芽を見ていると、何だか春の訪れが待ちどおしい気分です。
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