放し飼いの安全でおいしい卵、祖父江の平飼い自然卵「歩荷」。生産農家から産みたて自然卵を直送いたします。

養老山脈をかなたに望む祖父江の大地を元気に踏みしめ、光と風を感じて育った健康な鶏たちの自然卵です。

歩荷 祖父江の平飼い自然卵

電話番号0587-97-7677 (AM10:00~PM5:00 年中無休) ファックス番号0587-97-7677 (24時間受付中)

自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。

「かけがいのない安心は、自由にのびのびと暮らしている鶏たちからのとても貴重な贈り物です。」
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■ 自然卵農家の農村ブログ 「歩荷の暮らし」 ■

「EMぼかし」

2010/06/05 飼料

「EMぼかし」とは、EM (Effective Microorganisms)とよばれる有用微生物の集合体を「生米ぬか」で発酵培養した菌体飼料です。有用微生物群が鶏の体内で善玉菌を増加させ、腸の状態を良化させると同時に、発酵作用の効能により、鶏の体液を弱アルカリ性に導きます。
主な有用微生物は、乳酸菌、酵母菌、光合成細菌などで、例えば乳酸菌群であれば、さしずめ人にとっての「ビフィズス菌」のようなものと考えていただければ解りやすいと思います。

 

 

歩荷農場では、有用微生物を培養し易いよう300LのタンクでEMの種菌から活性液を作り、それを「生米ぬか」と合わせて一度に9樽(75L /1樽)の「EMぼかし」を仕込みます。

季節によって発酵具合は異なりますが、嫌気発酵(酸素を遮断)させ、写真のように表面に放線菌の白い菌糸が現れてきたら出来上がり。蓋を外すと何とも言えない甘酸っぱい香りが辺り一面に立ち込めます。

「カキ殻」

2010/05/13 飼料

「カキ殻」(牡蠣の殻を砕いたもの) には、「リン」と共に鶏の骨格や卵殻形成のため、多量に必要とされる「炭酸カルシウム」を中心に多くのミネラル(マグネシウム、銅、マンガン、鉄、モリブデンなど)が豊富に含まれています。

牡蠣自身が海水から吸収した天然ミネラルにより、堅くて丈夫な卵殻が作られるのです。

 

 

「カキ殻」は、歩荷農場で使用する唯一の動物性飼料(飼料用トウモロコシには必ず含まれている転用防止のための2%の魚粉以外で)。

サルモネラ検査を定期的に行なっているものしか使用しません。当然、「サルモネラフリー」の証明書も添付されています。

「ヨモギ」

2010/04/20 飼料

古来より薬草として知られている「ヨモギ」には、浄血、殺菌作用などがあるクロロフィル(葉緑素)や多くのビタミン(ビタミンA、B1、B2、C など)、ミネラル(カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウム など)が豊富に含まれています。
歩荷農場では、鶏たちの健康促進や病気予防に重要な働きをするこれらのビタミン、ミネラルなどを摂取させるために天然「ヨモギ」100%の乾燥粉末を使用しています。(当然、酸化防止剤などの添加物は入っていません。)
また、「ヨモギ」に含まれるサントニンという成分には、虫下し成分が含有されているので寄生虫にも効果があるとか。

 

 

ビタミンやミネラルは、生の緑餌(野菜くずや雑草など)にも多く含まれていますが、季節によって種類が異なり、与えることのできる量も変化してしまう上に、自家で管理できるもの以外は農薬や除草剤(他からの飛散も含め)の危険性も全くないとは言い切れません。
飼料の安全性を確保し、原料素材の生産入手経路を明確にするためには、緑餌であっても細心の注意を払わなければならないのです。(もちろん農場敷地内の雑草や自家栽培の野菜くずなどは、おやつ程度には与えていますが・・・。)
食の安全を守っていくためには、ほんのわずかな妥協も許すわけには行きません。

「フィターゼ」

2010/04/02 飼料

「フィターゼ」は、「生米ぬか」の項で説明した鶏が消化できない形の「フィチンリン」を分解し、効率良く消化吸収できるようにするための特殊な酵素です。

この酵素「フィターゼ」を飼料に微量添加することで、「生米ぬか」などに多量に含まれる「フィチンリン」を「有効リン」として活用することが可能となりました。

その結果、飼料に「無機リン」を添加する必要もなくなり、鶏糞中への無駄なリン(本来は分解されない「フィチンリン」)の排泄が低減できるようになったのです。

 

 

また、酵素「フィターゼ」は、銅や亜鉛などミネラルの消化効率、利用率も良化させるため、土壌中に過剰に蓄積しやすいそれらの物質(銅、亜鉛など)の排泄も抑制することができ、環境負荷を低減した「地球にやさしい」循環型農業の実践に多大な効果を発揮すると考えます。
この酵素「フィターゼ」は、青カビの一種である「Aspergillus niger」から作られたものなのですが、歩荷農場で使用する酵素「フィターゼ」は、菌体に特殊な操作を加えることなく生産された遺伝子組み換えを行なっていないものであることを付け加えておきます。

「生米ぬか」

2010/03/20 飼料

「生米ぬか」は、ビタミン(ビタミンE・チアミン・ナイアシン・ビオチン)やミネラル(銅・亜鉛・マンガン)などの微量栄養素が豊富な上に、タンパク源やエネルギー源としても有用です。
そして当然、人が食べるためのお米を精米した際にできる「生米ぬか」に、遺伝子組み換えはあり得ません。

 

 

また「生米ぬか」には、鶏が骨格を形成したり、卵の殻を作ったりするために必要な多量の「リン」が含まれています。

しかし、この「リン」は、通常鶏が消化できない形(フィチンリン)で存在しているため、残念ながら利用されることなく糞として排泄されてしまいます。

したがって、一般的には、鶏が必要とする「リン」を「無機リン」の形で飼料に添加しているのが現状なのです。
歩荷農場では、この消化できない形の「フィチンリン」を「特殊な酵素」を利用して鶏が消化できる形に分解し、「無機リン」を添加することなく、無駄な「リン」の排泄を抑制するという環境負荷の低減に取り組んでいます。この「特殊な酵素」については、次の機会で詳細を。

「脱脂大豆」

2010/03/04 飼料

「脱脂大豆」は、大豆から油を抽出した残りの粕で、「コーングルテンミール」と並ぶ重要なタンパク源の一つです。

 

 

この「脱脂大豆」も遺伝子組み換えを行なっていない大豆のみを分別して製造されており、証明書が添付されています。
「食の安全」のため遺伝子組み換え作物を使用しないのであれば、全ての原料素材について実行されなければなりません。

時折、卵の表示において「遺伝子組み換えを行なっていないトウモロコシを使用しています。」という記載を見かけますが、他の原料はどうなのでしょう?疑問に思ったことはありませんか。
歩荷農場においては、使用する全ての原料素材について遺伝子組み換え作物は使用しません。

「コーングルテンミール」

2010/02/21 飼料

「コーングルテンミール」は、人が食べるコーンスターチ(澱粉)をトウモロコシから製造する際に残った物質(蛋白質)を飼料用にペレット化したもので、鶏にとって大変重要なタンパク源となります。

 

 

通常、タンパク質や多くのアミノ酸は魚粉などの動物性原料から摂取する場合が多いのですが、歩荷農場においては、添加される酸化防止剤の問題やサルモネラのリスクなどを考慮して、できるだけ動物性原料を使用しないようにしています。
そのため鶏たちが必要とするタンパク質のほとんどは、この「コーングルテンミール」と「脱脂大豆」で補います。

もちろん歩荷農場で使用する「コーングルテンミール」は、遺伝子組み換えを行なっていないトウモロコシのみを分別して製造されており、その証明書も添付されています。
現在、遺伝子組み換えを行なっていない「コーングルテンミール」は、とても希少かつ高価なものとなってしまい極めて入手困難な状況なのですが、歩荷農場では独自のルートで安全な「コーングルテンミール」の入手、確保を可能にしています。

「トウモロコシ」

2010/02/07 飼料

自家配合飼料の主原料の一つが穀類の「トウモロコシ」で、主にエネルギー源となります。
残念なことにこの「トウモロコシ」は、北米などからの輸入に頼らざるを得ないのが現状で、さらにはそのほとんどが遺伝子組み換え作物という悲惨な状況となっています。
歩荷農場では、「食の安全」を守るために、遺伝子組み換えを行っていない「トウモロコシ」のみを厳選して使用しています。

 

 

納入される「トウモロコシ」には、

①非遺伝子組み換え品種であること、②収穫後の農薬散布(酸化防止剤や防腐剤など)を行っていないこと [ポストハーベストフリー]、③サルモネラ検査が陰性であること [サルモネラフリー]の証明書が添付されています。
今後、ますます遺伝子組み換えを行っていない「トウモロコシ」は希少となり、その価格も高騰していくことは明確ですが、歩荷農場においては入手可能な限り使い続けて行きます。
また将来的に起こり得るあらゆる状況を想定し、現状の輸入「トウモロコシ」に代替えできる国産「飼料米」導入への準備も行政と連携しながらすでに開始しています。

「自家配合」

2010/01/16 飼料

歩荷農場の飼料は、鶏と卵の安全性を守るために全てが「自家配合」。
独自の配合設計に基づき、農場内の飼料撹拌室で混合しています。
だから、安全な厳選素材のみを原料として使用することができ、薬物や危険性のある素材、添加物(法律で使用が認められていたとしても)なども完全に排除することができます。

 

 

飼料設計は、
①遺伝子組み換え作物は使用しない。
(可能な限り頑張ります。)
②動物性素材(酸化防止剤や防腐剤の添加、サルモネラのリスクが否定できない魚粉、骨粉など)の使用を極力控える。
③特殊なビタミンやヨードなどの成分を人為的に添加しない。(卵はサプリメントではないと考えます。)
④必要以上のハイカロリー(濃厚)飼料にしない。(高産卵は、鶏の産み疲れを助長させ早期の卵質低下を招きます。)
などのことを基本として、「健康な鶏を育てること」のみに重きを置いて行います。
あたりまえのことなのですが、「活力に満ち溢れた健康な卵は、健康な鶏からしか産まれない」からです。

飼料原料の全ての素材には、その素材を使用するにあたっての明確な理由が存在します。
今後、何回かの機会に分けて歩荷農場の「自家配合」飼料の詳細を解りやすくお伝えして行きたいと思います。

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