「ファフィア酵母」は、ナラやミズキの樹液に生息し、天然カロチノイド(キサントフィル類)であるアスタキサンチンを多量に含有しています。
アスタキサンチンは、ビタミンEの500倍以上の抗酸化性を有しているため、飼料への合成酸化防止剤の使用を防止する役割を果たしてくれます。
さらに、鶏たちの生体内で発生する有害な活性酸素を抑制し免疫力を高める作用があるため、自然の中で暮らしている歩荷農場の鶏たちの健康維持にも多大な効果を発揮しています。
アスタキサンチンは、赤色の天然生体色素でもあり、アルファルファやトウモロコシの黄色い色素との相乗効果により、自然卵「歩荷」の卵黄色に大きな影響を与えています。
このように、自然卵「歩荷」の卵黄色が薄いオレンジ色を呈しているのは、健康な鶏を育てるための飼料構築の結果に他ならず、意図的な操作によるものではありません。
一般的に卵黄色のオレンジ色は、大半が飼料に添加した「パプリカ」の抽出物による人為的な着色です。
この「パプリカ」、それ自体は何ら悪いものではありませんが、残念ながらそのほとんどが輸入物であることから「エトキシキン」などの酸化防止剤が添加されているのが現状です。
「エトキシキン」は、法律で人の食品には添加が認められておらず、発癌性やアレルギー性の否定できない危険な物質です。
ここで「パプリカ」を使用することについての是非を問うつもりはありませんが、生産者として真に食の安全を守って行きたいと考えるのであれば、飼料原料に含まれる微量な添加物にまで当然注意を払うべきなのではないでしょうか。