放し飼いの安全でおいしい卵、祖父江の平飼い自然卵「歩荷」。生産農家から産みたて自然卵を直送いたします。

養老山脈をかなたに望む祖父江の大地を元気に踏みしめ、光と風を感じて育った健康な鶏たちの自然卵です。

歩荷 祖父江の平飼い自然卵

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自然卵「歩荷」は、遺伝子組み換えを行なっていないポストハーベスト無農薬の原料を厳選した
安全な自家配合飼料のみを使用し、特殊成分の添加や薬剤の投与は一切行っていません。

「かけがいのない安心は、自由にのびのびと暮らしている鶏たちからのとても貴重な贈り物です。」
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■ 自然卵農家の農村ブログ 「歩荷の暮らし」 ■

「有精卵に関しての見解 ①」

2021/08/10 考[畜産]

現代ケージ養鶏において「有精卵」を生産することは物理的に無理が生じますので、論外という前提のもと、この問題に関しては【平飼い】養鶏に限定して考察していきます。

歩荷農場は【放し飼い】という飼養形態ですが、雄を同居させない「無精卵」です。

【平飼い】だからと言って必ずしも「有精卵」であるとは限りませんし、【平飼い】でもその飼育環境、飼養方法は様々で、屋外で自由に過ごすことのできる【放し飼い】の所もあれば、酷い所になると屋内鶏舎のコンクリートの上で足の踏み場も無いほどの密度で飼育されている場合も珍しくありません。
逆に昨今は、世界各国において鳥インフルエンザなどの危険な伝染病が蔓延しているにも関わらず、小さな小屋から野山に鶏を解き放してしまうような危機的要素を多分に含んだ【放牧】という名の趣味的【野放し】が流行しているのも否定できない事実です。

このように、数多くの【平飼い】飼養スタイルが選択可能な状況において歩荷農場の卵が、【放し飼い】であるにも関わらず「有精卵」でない理由は次のとおりです。

 

 

① 有精卵の場合、通常メスの1割程のオスを同居させなければなりません。 (それでも授精率は85%ぐらいです。) 
当然オスとメスは交尾を行ないますが、やはり鶏の世界でも人気の優劣はあるようで、人気のあるメスは背中の羽がボロボロに傷つくほどオスに乗られてしまいますし、逆に人気のないメスは全く相手にされません。
この状況は、卵を産むメスたちにとってどちらも強い「ストレス」となります。
心身ともに「健康な鶏」を育てることが最も重要であるという考えから、オスを入れることで、鶏の精神的な部分にダメージを与える「ストレス」を増大させてはなりません。

 

 

② 鶏はあくまでも家畜という特性上、カラスやハトなどと異なり夫婦という形態をとりません。
つまり一夫多妻制ということになり、自然な営みというよりは、どうしても力強いオスの本能に支配される強制的な世界が展開されてしまいます。

そのためオス同士の闘争によるケガや消耗、激しい気性のオスに気の弱いメスが怯えてしまうことなどの多くのリスクが生じてしまいます。

③ 平飼いの場合、できるだけ飼育密度の薄い方が鶏のストレス軽減、精神状態の安定に効果があることに加え、床の土壌菌なども良好な状態に保つことができるのですが、有精卵にするためにオスをメスの1割程入れることにより、基本的な飼育密度が10%増加して鶏舎内における飼養環境の悪化を招きます。

 

 

④ オスの飼料代も必要となるため生産コストが15%程度上昇してしまいます。

⑤ 有精卵は産まれた時から生命体として活動しているので、卵白や卵黄が成長の栄養素として利用されるため、通常新鮮な時はプリプリとして盛り上がっている濃厚卵白が、産まれて間もなくであっても水っぽくダレてしまったり、特に夏場35℃前後になると孵化活動に入ることから、その後数日で卵黄も崩れ、さらには血管まで出現してきてしまいます。

 

 

次回は、さらに上記⑤の関連事項として「鶏卵の発生と孵化」についての詳細から、生命体としての「有精卵」が食卵として不適であるという驚愕すべき事実を論説していきます。

 

なお、上記見解は、あくまで私たち「歩荷農場」の考えであり、物事の善し悪しを論じているわけではないことをご理解いただきますようお願いいたします。

■「有精卵に関しての見解②」はこちらからご覧になれます。

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